【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第5章 存在価値
「なかなか時間合わなくて一緒にいられなかったけど、アリスとは一度ゆっくり話してみたかったんだよね!」
私の訓練はリヴァイ班の中でも少し特別メニューだったので、同じ班になってからも班の皆さんとゆっくり話す機会は、そういえばあまりなかった。
「……そうですか」
人とコミュニケーションをとるのは昔から苦手だ。ちゃんと笑えているだろうか、不快な思いはさせていないだろうか。
「それにしてもアリスの立体起動の腕は本当にすごいよな!あの兵長が認めるほど!」
グンタさん……はえっと、今初めてまともに話した。
「ありがとうございます」
「兵長に認められているからってなぁ、調子にのるなよガキんちょ。リヴァイ班としてはお前はまだまだヒヨッコなんだからな」
「もーオルオ、いちいち喧嘩売らないの!」
オルオさん……、も、あまり話したことがない。舌をよく噛む人だとペトラさんに聞いた。
「明日は壁外調査だが……コンディションのほうは大丈夫か?」
優しく声をかけてくれるのはエルドさん。以前備品室を案内してもらったことがある。
「はい。装備、馬、体調、全て滞りなく」
「そう固くならなくていいよ!私たち同じリヴァイ班なんだし!」
「っ!!」