【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第32章 手紙
どういう意味かと問われれば、それはよくわからない。
恋愛的な意味なのか、家族的な意味なのか、友人的な意味なのか。俺にはよくわからない。
自分の気持ちなのにね。
でも、これだけは言える。
俺は君の幸せを、心の底から祈ってる。
だからこそ、本当は兵士になんてなってほしくなかったし、守るなんて言われた時には正直殴り飛ばそうかと思ったんだよ?
でも、それも君が選んだ道だからね。
君から何かしたいだなんて言い出したのは実際これが初めてだったわけだし。
実際俺なんかよりずっとずっと強かったし。
ならもう、何も言わないよ。
アリス、君は強い。でも心はまだまだ弱い。だけどきっといつか、君を支えてくれる人が現れる。
アリスは可愛いし、何より人一倍優しい子だからね。
だからもう何も心配してないよ。
君の成長を見届けられないのは心残りだけど、きっと出世して、前線で格好良く戦って、みんなに慕われるような兵士になるんだろうな。
でも無理はしないこと。
辛くなったら溜め込まず、周りに頼るんだよ?アリスはいい意味でも悪い意味でも頑張り屋さんだからね。
名残惜しいけど、キリがないのでこの辺りで終わりにしておきます。
さよなら、アリス。
俺の可愛い妹、たった1人の家族。
愛してるよ。
シアル・レイス