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【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】

第32章 手紙


遺書 アリスへ

君がこの手紙を見つけたということは、俺はもうこの世にいないんだろう。
どんな死に方をしたかは知らないけど、きっと格好良くは死ねなかったんだろうな。
できることなら、君を守って格好良く死ぬくらいの男は見せたかったけど、アリスは強いし、そんなヘマしないよね(笑)

さて、遺品についてだが、アリスの好きなようにしてもらって構わないよ。
財産もロクに残せてないけど、相続人は君にしてある。ヴィクトリカの家にはお世話になったけど、所詮他人だしね。

驚いたかな?実を言うとね、俺もヴィクトリカの本当の子供じゃないんだ。
君同様、地下で拾われた。
この手紙が君に渡ったということは俺は最後まで君に打ち明けることができなかったんだろうから今ここで言うよ。

君は俺の、本当の妹なんだ。父親違いなんだけどね。

どうしても言えなかった。血縁なんて関係なく、君は俺のために命を張ってくれた。自分も他人も傷つけてまで、俺を守ろうとしてくれた。
そんな君に、これ以上負担を与えたくなかったのかもしれない。
……いや、そんなことは言い訳かな。本当は、俺は君に嫌われるのが怖かっただけかも。

君に守られて、自惚れてたんだと思う。

自分にはそんな価値はないって、わかってたはずなんだけどね。

好きだったんだ、アリス。

君のことが、どうしようもないくらいにね。
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