【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第30章 再会
「てめぇ、もうちょっとニコニコしてみろよ。整ったツラしてんだからよ。女は笑顔だって武器になるんだぞ?」
「無理、やり方わかんない」
「楽しかったことでも思い出してみろ」
「……そんなのねーし……」
「おら、いいから笑ってみろ!!」
「ちょ、ひっぱる、な………!!」
ある日、何気ないやり取りで、アリスの頬を無理やり引っ張り、笑わせてみた。
その反応は、あいつに似ていて、
『ケニーてめぇ!!ちょ、やめろクソ野郎!!』
そして笑った顔は、
「………はっ……、」
『ケニー!!』
『兄さん……』
「……そのツラ、いつか"本物"にしてくれる奴に、出会えるといいな」
「……は、な、なに、いってんの……、離して……」
ほんと、何やってんだかなぁ、俺は。
「……いつかお前にも、わかる時が来る」
クシェルの面倒見れなかった罪悪感からか、リリアの面倒を見てた。
リヴァイを置いていった罪悪感からか、アリスを拾った。
人の親にはなれねぇと、割り切ったはずだったのに。結局これだよ。
『_____なあリヴァイ、アリスの笑顔を、守ってやれよ』
そうすりゃ、お前も笑えんだろ。
母ちゃんそっくりなそのツラ並べて、2人でずっと
「……ケニー」
馬鹿みてぇに、笑って生きろ。