【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第4章 屍の瞳
「恋愛感情なんてものは存在しない、あるのは性欲と所有欲だけだと昔教えられたので」
「誰に教わったそんなこと」
「酒場で働いていたことがありまして、その時の常連さんです。休憩時間に文字の読み書きや世の中のことなんかを教えていただいていたんですよ」
「おいちょっと待て、あまり考えたくはないがそんな極端なことを言う奴に1人心当たりがある。名前は」
「えーっとかなり昔の話なので記憶が曖昧なのですが、たしか名乗ってくださらなかったんです。"そういう仕事"をしていらっしゃるらしく。風貌としては帽子をいつも被ってて、長身で、口の悪い……」
「あーわかった、もういい」
そうか、エルヴィンへの暴言やナイフの持ち方なんかにどこか既視感があると思ったらそういうことか……。
驚きも通り超えるともうため息しか出てこなかった。