【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第28章 あいたい人
「てめぇ今なんつった!?」
エルヴィンからの伝言を持ち帰ったハンジに、俺は声を荒げた。
「だから!!アリスは今回怪我で戦えない!!だからおいてきたんだ!!」
「だからっててめぇ!!あの場においてくりゃあ中央憲兵の奴らにどんな扱いを受けるか……わかんねぇわけじゃねぇだろ!!」
「わかってるよそんなこと!!今幹部はあの子だけだ……、おそらく、捕まって拷問されるのがオチだろう……」
「っ…………!!畜生っ!!」
強く木を殴った手が、ズキズキと痛む。
『死なないでくださいね』
そういったあいつの声が、顔が、頭から離れねぇ。ああ、またこれか。結局いっつも俺は……
「リヴァイ!!今は弱気になってる場合じゃない!!」
幹で切れた手を、ハンジに強く引かれる。
「今自分が何をすべきか!!よく考えるんだ!!………正直、今すぐにでもアリスとエルヴィンを助けに行きたいのは私も同じ気持ちだ。でもきっと……今助けに行っても、あいつらは喜ばないよ」
「…………!!…………ああ、そう、だな……」
今の俺の、やるべきこと、何をすべきか……
「……すまねぇ、取り乱した。あいつらを呼べ、作戦を伝える」
「……ああ、わかった」
すまねぇが……ちょっと待ってろ、アリス。