【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第27章 ▼鎖▼
「留守の間、エルヴィンのことは頼んだぞ」
「……はい、」
「返事が遅ぇぞ」
片腕をなくしてしまった団長から、兵長やハンジさんが離れて仕舞えば残りの世話をできる幹部は私しかいない。こうなる予感はしてたし覚悟もしてたけども……。
「アリス、頼んだよ〜!」
「はい!!全力で頑張ります!!」
「…………」
ハンジさんに頼まれちゃあしょうがない。やるしかないだろう。
「あの、アリスさん」
「?どうしたの、エレン」
エレンとちゃんと会うのは随分と久しぶりだ。ここ数ヶ月いろいろあったし、大変だっただろう。そしてこれからはもっと、彼の力を頼ることになる。
「あの、前は、その………」
脳裏をよぎるのは、心をくれた人たちの顔。
『アリス!!』
「エレン、」
トンとエレンの肩に両手を置くと、ビクッと震えられた。兵長、躾すぎだな。