【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第27章 ▼鎖▼
「……今回は意識、飛ばさなかったな」
ガチャリと腕を拘束していたベルトが外され、ゆっくりとベッドから起き上がる。
「……まあ、自分でどうこうできる問題じゃないんですけどね」
行為中は気がつかなかったが、少し肌寒く、上着に手を伸ばそうとすると、
「わっ………」
ぐっと腕を引かれベッドの中へと引きずり込まれる。
「……明日調整日だろ。……このまま、寝させろ」
なんで調整日ばれてるんだ……ということはさておき、大人しく背後から抱きしめられる腕の中に収まる。
「……兵長は明日、エレンの実験に同行するんですよね」
「今、他の男の名前出すんじゃねぇ。このまま抱き潰すぞ」
「なんて脅しですか……」
しかしそれも彼らしいと、笑みがこぼれる。
「リヴァイ兵長」
「あ?……っ、おい……どうした」
くるりと身体の向きを変え、兵長の胸に抱きつく。
「……寒くて」
半分本当、半分嘘の言い訳。赤い頬を隠すため兵長の胸に顔を押し付ける。