• テキストサイズ

【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】

第25章 此岸


「手紙、もう読んだのか」

「………いえ、」

ベッド脇に置かれた、封のされたままの手紙をそっと手に取る。

何度も開こうとした、何度も読もうとした。……でも、

「……読めなくて、」

怖くて、手が震えて、開けなくて、

「……そうか、」

何が怖いか、内容が怖いか、それとも何かを知るのが、怖いのか。

「……まあ、別に無理をすることはねぇ。今のてめぇの役目は大人しく寝てる、それだけだ」

「それが1番嫌だ………」

「わがまま言うんじゃねぇ。本来起きられる状態でもねぇんだぞ。……次の作戦にはお前も必要なんだ。治してもらわねぇと困る」

「………はぁ……」

強引に肩を押され大人しく布団に潜ると布団越し、大きな手に頭を撫でられる。

「……ってのは建前で。とっとと治してもらわねぇと、ヤることもヤれねぇだろ」

「やっ…………?!」

よかった、布団の中に隠れてて。
/ 375ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp