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【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】

第24章 片翼


104期の隔離後、わかったことが3つと状況の変化がいくつか。
1つ目はクリスタとかいう女は地方貴族の隠し子で、壁の秘密を知る可能性があり、真の名前をヒストリア・レイスということ。2つ目はローゼ内に巨人が発見されたということ。3つ目は、104期のうち、新たに3人、巨人が発見されたということ。

そして、

「アリス!!」

ウトガルド城は巨人の襲撃を受け、そしてそのどさくさに紛れてエレンは連れ去られてしまった。

「へ、……い、ちょ………シャルは…みんな、は……」

襲撃時、兵士は甚大な被害を被り、ハンジとアリスはその後のエレン奪還作戦には不参加ということになった。

「クソが……!!てメェ……人の心配ばっかしやがって……!!」

ハンジは全身打撲、そしてアリスは、

「………すみま、せん……片目、なくしちゃって……」

右の目を、失っていた。どころか顔半分は見るも無残な状態になっており、皮膚がえぐれ焼けただれている。全身の損傷も激しく、ハンジ同様打撲、肋骨も数本やっていると、医療班の見立て。

側にいられなかったことが、自分は戦えなかったことが、何より悔しくて、俺はアリスの手を握りしめる。

「……シャル、が、……守って、くれたんです」

「………ああ、」

俺は隣のベットに乗せられた、もはや人の形をとどめていない"モノ"へ、一瞬目を移す。

「ルルが、……ウィンが、リアンが……ユウノが、………必死に、守って……くれて、……生きて、くださいって………」

「っ………ああ………!!」

涙に震える声。
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