【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第24章 片翼
「えと、……じゃあ私は見張り行ってくるから」
「あの!アリス分隊長!!」
「………?」
振り返るとそこには、不安そうなまだ幼い顔ぶれ。
「……俺たち、これから……どうなるんですか」
「っ…………、」
疑いたくない、けど………
「……とりあえず、団長から次の指示があるまではここに待機、……以上」
「アリスさん!!」
聞こえる声に耳を背け、私は扉を閉めた。
「……よかったんですか、あの子たち」
「うん……、スパイ疑惑がある以上、必要以上の接触は控える……べきだから」
うつむき、屋上への階段を上っていると、
「……アリスさん、スパイ捜索とか向いてないですよね」
「え」
突然の部下からの苦言に私は思わず階段を踏み外しそうになる。