【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第4章 屍の瞳
「お前の今日の訓練は終わりでいい。昼から俺の書類整理を手伝え」
「あーーそういえばハンジさんにそんなこと言われてたんだった……」
訓練中のあの顔は何処へやら、いつも通りの仏頂面に戻る。
「……お前、もうちょっと愛想よくできねぇのか」
「兵長にだけは言われたくありません」
生意気な口を叩くこいつの両頬を思い切り引っ張る。
「い、いはひでふへいひょう……」
「訓練中は楽しそうにしてんじゃねぇか」
「あれは……」
手を放してやると両頬をさすりながらうつむく。
「……なんでもないです。昼食とってきます。終わったら執務室の方へ伺いに参りますので」
言いかけた言葉を飲み込み、食堂の方へと走って行ってしまった。すると入れ違いでハンジが反対側から走ってくる。
「あれ、アリスここにいなかった?」
「昼食とりにいった」
「そっか、じゃあちょうどよかったかも」
そう言って懐から取り出したのは十数枚束になった書類。