【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第22章 ▼あいのかたち▼
「そういうてめぇの班は図体のデカい野郎どもばかりだったな」
「ええ……まとめられる気がしません」
私直属の部下は5人。苦手だ、こういった対人コミュニケーションは。とりあえず顔と名前を覚えるだけでも時間がかかりそう。
そもそもいい年こいたおっさんがこんな小娘の命令なんて聞いてくれるのだろうか。
……不安は尽きない。
「……まあ、舐められるようなら俺の名前でも出せばいい。なんなら顔と名前を教えろ。俺が前もって挨拶しといてやる」
「でったよリヴァイの過保護。そんな心配しなくてもアリスは強いから!」
「わ、ハンジさん……びっくりした……」
倒れていたハンジさんが机の下から這い出てくる姿はさながらホラーだった。
「誰が過保護だ」
「え、自覚ないの……」
首をかしげる私と兵長にハンジさんははあぁ……と大きため息をつく。
「リヴァイねー班の編成するとき半端に強い奴じゃアリスを守れないからってわざわz……」
「それ以上喋るならそのうるせぇ口から削ぐぞ、ご自慢の巨人話ができなくなってもいいなら続けろ」
「ちょ、危ない!!ナイフ!!凶器!!」
久々の日常の光景に私は小さく笑みをこぼした。