【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第22章 ▼あいのかたち▼
「私はもう十分アリスのこと大好きだよぉおお!!愛してる!!愛してるよアリス!!いやあアリスがそんなこと考えられるようになったなんて私嬉しくて涙が……ぶべらっ!?」
抱きしめられ歓喜しつつ苦しさにもがいていると、ハンジさんの顔面にパンチが飛ぶ。
「てめぇ……朝っぱらからうるせぇな。みろ、周りが引いてる」
「兵長、……おはようございます」
周りを見渡すと同じテーブルからは人が消えていた。兵長に顔面をぶん殴られたハンジさんは床でのたうちまわっている。
「っくぅう……朝からリヴァイのパンチは効くねぇえ……」
いつもと変わらない様子の兵長と目を合わすのはなんだか昨日の今日で気まずかったので、私は書類に目を移し話をそらす。
「新部隊編成、決まりましたね。……兵長のところは新兵ばかりですか。……気の毒ですね、新兵が」
104期で埋められた兵長の班のページを見つめる。
「ああ、ご期待通り扱きあげる予定だ」
「鬼兵長……」
がたりっと私の前に腰掛ける兵長。