【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第22章 ▼あいのかたち▼
「………ん、リヴァイ兵長……?」
「起きたか」
目がさめると、寝心地のいいベッド。
「二度目でも意識飛ばすとはな、……はっ、そんなによかったか?」
「なっ………、そんなんじゃ………」
そして遠くの椅子で足を組み、本やら書類やらを机の上に広げる兵長。
「あれ……ここ、」
「ああ、俺の部屋だ」
「っ………!!」
兵長の部屋に来るのはそういえば、私が寝てしまったあの未遂事件以来……、なんだかすごく恥ずかしい。
「……私どのくらい寝てました、……?」
「そうだな……30分くらいか」
よかった、次の日の朝とかだったらどうしようかと思った。
ほっと胸をなでおろし布団から出ようとすると、見覚えのない服を着ている。これは……
「……これ、兵長の服ですか?」
「ああ、兵服じゃ寝にくいだろ」
驚いた、そんな気遣い兵長にできたのか……。
あの人よく執務室の椅子で寝落ちしてるのに、どうしてそんなこと知ってるのかはさておき。