• テキストサイズ

【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】

第20章 夜会


「……チッ、あいつ、呼び出しておいてどこいった……」

夜会の終盤に差し掛かる。あのあと、アリスと再び中に入り貴族どもの食事を美味そうに貪るアリスを眺めていると、ミケにエルヴィンが呼んでいると呼び出されステージ脇の小部屋にやってきた。

椅子と机が、一つ、無機質な部屋。

「……あ?」

その机の上に、書類が2枚。

「……、なんだ、これ……」

まるで見てくれとばかりに置いてある、極秘の赤い印が目に入る。

それを見なければよかったと、気づいたのは、全て知ってしまったあと。



『アリス・アリシアル(18)』



無言で読み進めた書類に息を飲んだのと、部屋の隅の気配に気づいたのはほぼ同時。

「………エルヴィン、てメェそこにいんだろうが」

物陰から出てきたこいつは、いつも通り涼しい顔をしている。

「極秘扱いの書類でも、私が意図的に見せなければ構わないということになっているからな。まあ、管理の怠りがなんやらとは言われるだろうが、それについて証明できるものはこの部屋にはない。……どうしても、お前にはそれを見てもらいたかった」
/ 375ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp