【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第20章 夜会
極秘の印が押された二枚の書類に、見慣れた二つの顔。
「アインズ卿はもともと調査兵団の活動に協力的ではなくてな、ピクシス司令の伝でなんとか繋げてもらっていたんだ。……その書類を手に入れるためにな。それが昨夜ばれたらしくてな。アリスに因縁つけて突っかかったのもそういう理由だろう」
無機質な顔をした、2人の瞳は同じ色。
「……アリスはこのこと、知ってんのか」
「いや……どうだろうな。話してはいないが、勘付いている可能性はある。彼女はお前や、"彼"に似て勘が鋭い」
『俺はアリスが幸せなら、それでいいんですよ』
あいつも、同じことを言っていたよ。
『リヴァイ兵長、』
よく似ているんだ、"お前たちは"。
『俺が死んだら、"彼女"をよろしく頼みます』
なあ、
シアル。
『シアル・アリシアル(享年28)』