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【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】

第20章 夜会


「はは、まったく……これでアインズ卿からの支援金は打ち切りだな」

ミケ分隊長がもらってきてくれたタオルで髪を崩さないように拭く。
あーあ……せっかくやってもらったんだし綺麗な状態で兵長に見せたかったのに。

「あんな奴からの金で動くのか?」

「あんな人でも支援額は全体の3割ほどを占めていたんだ」

「ったく……てめぇは本当に手段を選ばねぇな」

自分のハンカチをポケットから取り出し私の顔のついた紫色のワインを拭き取ってくれるその様は、エルヴィン団長に対する乱暴な言葉遣いとはかけ離れてとても優しい。

「……傷、しみるんじゃねぇのか」

そっと私の両腕をとり、包帯を見つめられる。

「このくらい大丈夫ですよ」

正直頭の傷は少し痛むが、このくらいは我慢できる、

「そうか、無理はするんじゃねぇぞ」

私にハンカチを渡し行ってしまう兵長の背中をじっと見つめる。
……ああ、やっぱりドレスに対してのコメントはなしか。まあ兵長、人を褒めるような人じゃないしね。わかってたよ。

「……そんなツラするんじゃねぇ」

するとまるで心を読まれたかのように、振り返る兵長と目があう。
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