【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第20章 夜会
「スミス団長、私は調査兵団の活動には賛成だが、夜会は厳粛でなくてはならない。そのようなドブネズミはこちらへ連れてこないで頂きたいものだな」
人の良さそうな老人は一変、顔を歪ませ笑った。
私は精一杯笑顔を作る。
「……はは、そうですね。私のようなものがこんな場、不相応ですよね」
辛くなんてない、こんな扱いなれっこじゃないか。想像だってしてたし。
「親父、しかもこいつ俺にぶつかってきやがったんだ」
「それはいけない、地下の生ゴミの香りが移ってしまう。どれ、とりあえず頭を下げてもらおうか」
言われた通り頭をさげると、がっと頭を押さえつけられ、勢いで私は膝をつく。
「違うだろ。頭ってのはこうやってさげるんだ」
息子の方に頭を踏みつけられる。
『おら謝れよ!!リリィを殺したこと、いい加減認めろってんだ!!』
「っう…………」
つい少し前にあった嫌なことを思い出し、吐き気を催すが必死に耐える。
「地下じゃ教えてもらえないのか?人に頭をさげる時は床に額をこすりつけるんだ」
「いっ………」
頭の傷の部分に皮の靴の先端が触れ、全身に痛みが走る。