【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第19章 昇進と回帰
「これかな〜……やっぱりこっちかな!?」
3日後、昼。兵舎を出て久々の街に出てきた私とハンジさんは仕立屋でかれこれ30分は悩みほうけていた。
「前にも行ったけど、アリスは髪の色や目の色がきれいだからね、あまり派手な色より黒や白で攻めていきたいよなぁ、肌も白いから黒が映えそうだと思うんだけど……ああどれも似合いそうで迷う……!靴はこっちかな?いやこっちも捨てがたい……どう思う!!店主!!」
「そうですねぇーー!背丈が幼いのでこちらのブーツなんていかがでしょう!ですがそれもまた魅力ですのであまりヒールの高くないものを。ヘッドセットはこのドレスでしたらこちらでどうですかねぇ……」
「あああ可愛いいいいい!!」
試着室で30分ほど着せ替え人形にされ、そろそろ疲れてきた。ここの店主も店主だ。ハンジさん第二号みたいなハイテンションぶり。
「……!あ!!このドレスどう!?」
14着目。私は試着室の中でため息をつきつつ着替える。
……これ訓練よりしんどいかもしれない。
「ヘッドセットとブーツ、小物はこちらに置いておきますねー!!」
「あ、ありがとうございます……」
トレーに用意された小物を渋々身につけていく。
……慣れないな、こういったことは。