【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第19章 昇進と回帰
「いっそのことドレス新しいの一個仕立てちゃう?多分これならエルヴィンが兵団からお金出してくれるだろうし、そこそこいいの買えるよ」
考えた末、ハンジさんから出た答えはそれだった。
「……まあ、今後も必要になるなら一着くらい持っておいても損はないかもですね」
着飾る理由は不純だが、兵団のためなら仕方がないというものなのだろう。仮にも分隊長の名を背負うのだ。少しは稼ぎに貢献したいという気持ちもなくもない。
「そうと決まれば話は早い!!3日後私が同行するから一緒に買いに行こう!!いい店を知ってる!!」
「ありがとうございます!!」
ハンジさんと一緒に街に出られる!!なにそれ嬉しい!!
私の脳は完全にドレスよりそっちの喜びにシフトした。
「……おいモブリット、俺の勘がこいつには選ばせるなと言っているんだが、どう思う」
「奇遇ですねリヴァイ兵長、同じ意見です。……しかし、分隊長私服やドレスはまあまあまともなやつを持っていたので大丈夫だとは思いますが……」
「……不安だな」
テンションが真逆な男どもの声なんて耳にも入らず、私はハンジさんと買い物に行ける喜びをひたすらに噛み締めていた。