【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第19章 昇進と回帰
「……ど、どうでしょうか……」
半袖の黒いドレス。胸元は開きすぎずの控えめのデザインだが首にはリボンが結びつけられており肩はしっかりと出ている。スカートは膝丈ほどで後ろには大きなリボン。イヤリング、ネックレス、腕飾りにヘッドセット、靴も、何もかもが今まで見たこともないような上質なものでなんだが気が引ける。
「…………」
うつむき黙りこくるお二人。……やっぱり似合わなかったかな。
「「かわいぃいいいいい!!」」
「わっ………」
飛びついてくるハンジさんを受けとめ私は後ろに下がる。
「いい!!いいよ!!これいいよ!!これなら貴族の豚どももイチコロだ!!リヴァイなんか鼻血吹いてすっ倒れるんじゃないかな!!」
豚どもはどうでもいい。
「……そ、うですかね…」
なんだか恥ずかしい。
「明日、お昼頃に来ていただければ髪もメイクも全部やりますよ!!だってお嬢さん可愛らしいですもの!!私服ももっと着飾っていきましょうよもったいないです!!彼氏さんもそっちのほうが喜ばれるますよ!!」
「か、彼氏………」
第三者に彼氏と呼ばれるのはなんとも恥ずかしい。
……兵長、どう思うかな。
鏡に映る自分を見ながら、私は明日に向けて覚悟を決めた。