【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第19章 昇進と回帰
「そういえばアリス、ドレスとか持ってる?」
「あーやっぱりそういうの必要ですよねぇ……」
持っているわけがない。私は必要最低限の服しかなくスカスカの自室のクローゼットを思い出す。
「分隊長のものをお貸ししては?」
「モブリット、アリスの胸部を見てごらん」
「あっ……」
「見てんじゃねぇ」
「すみません!!」
兵長にどつかれているモブリットさんはさておき、本当にどうしよう。ハンジさんとは体格が違いすぎるし、今後こういう機会も増えるなら毎回お貸しいただくのも申し訳ない。
「アリスはリヴァイに次ぐ稼ぎ頭候補だからねぇー。しっかり着飾って可愛くしてもらわないと〜」
「?なんの話です?」
「ほら、リヴァイこの顔だからさ、愛想なくても貴族の娘とか夫人とかバンバン寄ってくるのよ!でもアリスは可愛いしある程度愛想もあるからもしかしたら貴族を直で狙いに行けるかも」
え、夜会ってそういうやつなの。そんないかがわしいものなの。
「やめろハンジ。こいつに色仕掛けなんてできるわけねぇだろ。まず色がねぇ」
「どういう意味です兵長」