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【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】

第3章 優しさと苦痛


まだ兵服……ということはこんな遅い時間まで仕事をしていたのか。

「もう遅い、次の壁外調査まで時間もねぇんだ。明日も訓練なんだし、さっさと寝ろ」

なるほど、壁外調査前後はどうも幹部は忙しいらしい。今回は調査と調査の間も少ないから、余計忙しいのだろう。いつも悪い顔色が際立って悪く見える。クマも相変わらず深い。

「……兵長こそ、顔色悪いですよ。ちゃんと休んでくださいね」

別に親切のつもりはなかったが、口から出たのはそんな言葉で自分でも少し驚いた。

「ああわかってる。……あと、無駄に新しい傷つくるんじゃねぇぞ。今後の活動に支障が出る」

「……心配、してくれてるんですか」

「まあな。部下になった以上、少しくらい気にかけたって別にかまわねぇだろ。迷惑だっつぅならやめるがな」

兵長の言葉に、ただただ戸惑った。

「……どうしてですか」

リヴァイ班のみんなだってそうだ。どうして私に優しくしてくれるのか、その理由がわからない。

「……何か理由でもあるんですか」
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