【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第19章 昇進と回帰
「その怪我が治れば部隊の編成や今後の方針等の会議や……その他の行事にも参加してもらう」
「その他の行事?」
「……まあそれはまたおいおいな」
「……了解しました」
面倒が増えるのは御免だが、給料分は働かねばなるまい。私は小さくため息をつく。
「……ところで、昨夜はリヴァイと会えたか?」
脇におかれた丸椅子に座り込み、興味深そうにこちらを覗き込む団長。
「はい、どこかの腹黒い団長様が根回ししてくださったおかげでね」
「はは、それはよかった」
皮肉を言うも意にも返さず笑う団長に、少し腹が立つ。
「……盛んなのは結構だが、怪我の治癒速度に支障が出ない程度にな。リヴァイにも君にも早く怪我を治して働いてもらわないといけないからな」
なんでもお見通しか、この悪魔野郎は。私は少し頬を赤める。
「わ、わかってますよ……、余計なお世話です。わ、私も兵長も、夜戦の一戦や二戦程度でくたばるようなタマじゃないですから!」
「ははは、そうだな、君たち戦闘狂がその程度ではへばらないか。いらぬ心配だったな」
まったく……調子が狂う……。