【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第18章 ▼初夜▼
「……そりゃあお前は、物語の姫なんかじゃねぇからな」
「酷いですねぇ、こう見えても一時は乙女の端くれとしてお姫様に憧れていた時期なんかもありましたのに」
「お前に姫は似合わねぇよ」
「えぇ」
班長をあいしているか、少し悩んだ時期もあった。
でも、
「……うまく言えないんですけど、シアル班長は……、"愛しちゃいけない人"、な気がするんですよね」
『いいか、お前は……』
確信はない、が、……
『アリス、俺はお前を、愛してるよ』
「…………」
それでも私がシアル班長に抱いていたのは、最上級の敬愛だった。亡くなった今でも、それを超えることはない。
「……どういう意味だ」
「さぁ……私にもよくわからないです」
「なんだそりゃあ……」