【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第18章 ▼初夜▼
ボーンと、深夜の鳩時計の音がなる。……一時の合図だ。
「……そろそろ奴らも戻ってくる。俺は部屋に戻るぞ」
ベッドを降り、服を着ていく兵長。遠くなっていく背中に少し寂しさを覚え、悟られぬように布団に顔を埋める。
「……兵長、」
無意識に兵長のジャケットを引く。
「……何だ」
「……あいしてる、です」
顔に熱が集まり沸騰しそうになる。
……勢いで言ってしまった。何を言っているんだ私は。
「お、……おやすみなさい……」
布団を頭からかぶり身を隠すと、布の上から暖かい感触が伝う。
「……俺もだ、愛してる。……おやすみ」