• テキストサイズ

【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】

第17章 待ち人


「も、……許して、ください………」

食堂で呑気に酒盛りをしてやがった野郎どもを俺は引きずり出し、無言で蹴りを入れる。

「……俺は今怪我で巨人を狩るには役立たずかもしれねぇが、クズ野郎どもを蹴るにはこのくらいで十分みてぇだな。まあ本当なら万全の状態で蹴ってやりたかったがな」

主犯の男の胸ぐらをつかむ。

「てめぇあいつの元班長なんだってな。なんだ?上司を差し置いて出世した部下がそんなに憎いか?嫉妬もここまでくると清々しいな」

殺しはしない、殺してはいけない。理性をギリギリに保ち顔を殴る。

「嫉妬……なんかじゃねぇんですよ……!!あんたも気をつけたほうがいい!!あいつは……アリスは、……"化け物"だ!!他人を踏みにじることをなんとも思ってねぇ!!目的のためならなんだって犠牲にする!!」

「……ああ、知ってるよ」

俺はあいつが、誰かを守るために誰かを切り捨てられる覚悟を持っていることを知ってる。
人一倍優しいあいつが、その罪の重さに誰よりも苦しんでいることを知っている。

それを化け物と呼ぶのなら、

「俺も、似たようなものだ」

_____ドカッ……
/ 375ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp