【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第17章 待ち人
「それで?覚悟はできてるわけか?」
「ヒッ……」
私の首から手を離し、飛び退く。
「ゲホッ………ケホッ………ふぅっ………」
「大丈夫か?」
「……は、はい……、すみません、手間取らせて……」
「いや、いい。お前は先に戻ってろ。医務室の爺さん心配してたぞ」
優しく手を差し伸べてくれる兵長。……懐かしい匂い、本当なら今すぐにでも抱きつきたい。でも、
「……!!……了解、しました」
振り向きざまに見えたあなたの顔は、今までに見たことのないものだった。
私はふらりと部屋を出て、入り口の裏にもたれかかる。
「……さて、」
「ま、待ってくださいよ兵長っ……、お、俺………グッ!?」
「たしか、初日にあいつをやったのはお前だけじゃないって話だったよな。案内してもらおうか」
奴に一発入ったのを確認し、私は再び医務室へ向かう足を進めた。