【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第16章 ▼ひとりぼっち▼
「……どうした、その姿は……っておい!」
「うぅっ………ぎも、じわるい………」
あれだけの酒を飲まされたのだ、ほとんどアルコール経験のない私でなくても、吐き気をもよおして当然だろう。
「……ここからだとトイレへ行くより私の部屋の方が近いな。掃除用のバケツがある。それに一度吐いてしまうといい」
団長に支えられなんとか立ち上がり団長の部屋まで歩いて行く。
「うぇっ………はっ……ぁ………」
吐けない、胃の中は異物感だらけで気持ち悪いのに、喉元まで出かかっているのに、
バケツの前で苦しむ私にの前に屈む団長。
「……仕方ない。アリス、失礼するよ。少し我慢してくれ」
「え………んぅっ!?」
団長の指が喉の奥へと押し込まれる。
『おら、しゃぶれよ。歯立てるんじゃねぇぞ』
「うっ……!?おぇっ…………」
息苦しさとフラッシュバックから、勢いよく嘔吐する。何も食べていないのに、
グチャグチャとのどの奥から出てくるのは胃液だけ。
一通り吐いて仕舞えば少し落ち着き、私はぐったりと壁にもたれかかる。