【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第16章 ▼ひとりぼっち▼
「ムグッ………ゲホッ……っはぁっ………っ!!」
「オラオラこぼすなよ!!もったいねぇだろうが!!」
口に無理やり抑え込まれる酒瓶、呼吸する間もなく喉に注がれる高濃度のアルコール。
喉が熱い、視界がクラクラする。頭が痛い。
……怖い、
「やっ………だ……ぁっ!!……離しっ………うっ………」
火照る体。
なんだか変な感覚だ。酒に混じった甘ったるい匂い……これは……
「気づいたか?そいつは媚薬入りだ」
「ふっ………んっ……!?」
媚薬……これは、まずい……
「テメェには、心も身体もボロボロになってもらわねぇと気がすまねぇからな」
涙に歪む、視界の果てに見えたのは愛しい人の姿。
「……んぅっ………へ、………ちょ、う……」
「………あん?」
無意識に呼んだ名前を、男は聞き逃さない。
「……へぇ、何お前、兵長とそういう関係なわけ?」
「んっ!?……グッ…………」
酒瓶が床と垂直にされる。
勢いを増して喉に注がれる酒はもう飲み込むしか道がなくて、口から零れた酒は涙と混じり合い頬を伝い、落ちてゆく。
「はっ……ほんっとクソビッチだな」
男はズボンのベルトを解いた。