【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第15章 ▼痛み▼
目がさめると再び白い天井が目に入った。
私、寝てたのか……。
寝返りを打とうとするとガシャンと何かにつっかえる。
「っ………」
両腕に手錠をはめられていた。
ああ私、暴れたのか……、
血の滲んだ両腕の包帯が痛々しく月に照らされた。
「入るぞ」
ドア越しに聞こえたのは兵長の声。
「リヴァイ、兵長……」
自傷を見られた手前、きまりが悪い。今は落ち着いているが、今ペトラさん達の話題に触れられては平静でいられる自信がない。
「……すみません、ご迷惑をおかけし……」
「おい、謝るべきはそこじゃねぇだろ」
私の声を遮る兵長。
「絶対に死ぬなと、言っただろうが……、せっかく生きて帰ったのに何自分で死のうとしてんだよ……」
うつむきポツリとそうこぼした兵長の声は、今までに聞いたことがない声色だった。
「……いいか、お前は生きてるんだ。生きて壁外から戻ったんだ。……ペトラ達が、必死こいて守ったお前の命を、お前が粗末にしてどうする!!」
「っ………!!」