【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第15章 ▼痛み▼
俺は調査兵団をやめるつもりはないし、それはアリスも同様だろう。
自由を夢見たから。自由を目指したから。
きっとこれは奴の、乗り越えるべき壁だ。
「まあ、かといって前のアリスみたいに感情が死んじゃわないように、そこはリヴァイと付き合っていく上で成長してほしいね」
難しい問題だ。人に執着すれば執着するほど失うことが怖くなる。今回のような事態も今後増え続けるだろう。
だが、
「まあ、俺が死ななきゃいいだけだ。俺に執着すればいい。されるからには責任もってやるよ。俺はあいつより強いし、絶対に死なない。俺は絶対に、あいつを裏切らない」
それならば、俺がアリスの心の支えになろう。俺がアリスとともに生きる未来の糧となろう。主柱となろう。道標になろう。
「へぇ……こりゃ頼もしい彼氏だ。さすが人類最強」
「伊達に不幸ヅラの死にたがりを幸せにする覚悟を決めたわけじゃねぇ。ハナから難易度がクソ高ぇことはわかってんだよ」
死にたがりに生きたいと言わせてやる。
死にたくねぇと言わせてやる。
俺は再び、覚悟を決めた。