【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第15章 ▼痛み▼
水底から浮上していく感覚。私はゆっくりと目を開ける。……白い天井、医務室の天井。もう見慣れたものだ。
ゆっくりと起き上がると全身に激痛が走り、再びベッドに伏せる。吐き気、頭痛、……
頭痛、
『ペトラぁああ!!!』
「うっ…………おぇっ…………」
近くのバケツに思い切り嘔吐した。
「はぁっ……はぁ………はぁっ………!!」
ゆっくりと鮮明になっていく記憶、
『こっちは備品室だ、使うときは俺に言ってくれ!』
エルドさん、
『指切ったのか!?大丈夫か!?痛いか!?待ってろ、すぐに止血剤を……』
グンタさん、
『へえーちっさいの、やるじゃねぇか。まあ、俺には遠く及ばないがな』
オルオさん、
『アリス!!』
ペトラ、さん
「うっ………はぁっ………」
私はゆっくりと、脇に置いてあるハサミに手を伸ばした。