【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第14章 喪失
「アリス〜そろそろリヴァイたち誘導組がここ通るからー、定位置ついてねー!」
「………了解、しました」
で、話は戻り私の定位置というのが、
「……私ばかり見ていないで、巨人の方にも気をつけていたほうがいいぞ」
「ええわかっていますよ、……貴方もせいぜい背中には気をつけてください」
「……留意しよう」
リヴァイ兵長が来るまで団長の護衛役。
本っ当にこいつは馬鹿なのか賢いのかよくわからない。寝首を掻かれても知らないぞ……。
「現調査兵団の中で、リヴァイに次ぐ実力者は間違いなく君だ」
「……急になんです」
団長の頭上の木の枝に座り込む私に唐突に話しかけてくる。
「今作戦の場合、戦力は分散させるべきと踏んだ。誘導役、引きつけ役、そして捕獲役。誘導組にはリヴァイがいる。外で巨人を引き付ける役には戦闘の必要がないので新兵達に任せた。いざという時にはミカサ・アッカーマンという強力な実力者もいる。そして捕獲役にはナンバーツーである君を選んだというわけだ」
「……何が言いたいんですか」
「君が今疑問に思っているだろうことに答えただけだ」
心まで掌握してくるのかこの悪魔は……