【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第14章 喪失
「アリス、お前はエルヴィン達と行動だ」
「はぁ!?!??!」
「ここ数週間イチでかい声を出すんじゃねぇびっくりしただろうが」
自分でもこんなに大きな声が出るとは知らなかった、驚きだ。
……とか言っている場合じゃない。今なんと言われた?
私は兵長の机に寄りかかる。
「作戦書では私基本的にリヴァイ班の皆さんと一緒にいればいいんじゃ……」
「事情が変わった。思った以上に罠を仕掛けるのに人がいるそうだ。俺も後々合流する予定だが……どうだ感想は」
「嫌に決まっているでしょう奴の顔なんて1秒たりとも拝みたくありません」
「まあそういうだろうと思って一度は断ったんだが、他に適役がいないとのことだ」
一応断ってくれた優しさに一瞬キュンとしたが、すぐに現実に引き戻された。
「まあ……、そんなわがままを言っていても仕方がないので命令には従いますが……あまり気乗りしませんねぇ……」
どさりと兵長の机の上に倒れこむと、後頭部に暖かい感触。
「……無事任務を終えたら、ご褒美でもなんでもやる。だからやれ」
「うっ……了解しました」
優しく頭を撫でられご褒美と言われてはやらないわけにはいかない。私は渋々応じたのだった。
「(……チョロいなこいつ)」