【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第13章 嫉妬
「ペトラさんは兵長のこと、好きですか?」
興味本位で聞いた質問だった。特に深い意味なんてなくて、もちろん好きの意味だってそういう意味ではなかったが、
「……へ!?な、なななな、なんで!?」
思った以上に過剰反応をされ驚く。
「あ…っと、すみません、なんか、」
「い、いや全然!!全然気にしてないよ!!ごめんねびっくりさせちゃって!!ただ、そんなこと初めて言われたから……そのっ……」
慌てるペトラさんに、私は首をかしげる。
「……えっとね、昔はそうだった時期も、あったの」
この好き、は恋愛的な意味っぽいな……。私は黙って話を聞く。
「でも、今は憧れ……の方が強いかな。もちろん揺れた時期はあったけど……今はもう、完全に吹っ切れたよ」
もしペトラさんが今もまだ兵長のことが好きで恋敵になろうものなら……勝ち目ないな。
私はスープを啜った。
「そう、なんですか……」
そうしたらなぜか
「………?」
一瞬だけホッとした自分がいた。