【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第13章 嫉妬
「お前どこまであいつのこと見てやがる……変態かよ」
「今に知った話じゃあないだろー?」
しかし、自分でも気がついていないんだろうが奴の変化はここ数ヶ月で著しい。表情も前よりは豊かになったし、口の悪さは相変わらずだが班員に対する態度なんかは遠目で見ていても気遣いがうかがえる。
シアルの班にいた頃はどいつにもこいつにも噛みつきそうな様子だったが。
「シアルも喜んでるだろうねぇ。まあ、他の男に取られたのは面白くないだろうけどさ、いいように変わったし、自傷も今の所はないわけだし。それにリヴァイに預けとくなら安心でしょ」
「……お前、自傷の事気づいてたのか」
まあこいつの観察眼だ、不思議なことでもないか。
俺はこいつの持ってきた書類に印鑑を押し手渡す。
「うん、まあ風呂入ってる時に覗いただけなんだけど」
「ガチもんの変態じゃねぇか」
「だって気になるでしょ!?あんなに小さくて細っこい体のどこにあんな運動神経と体力があるのか!!ふふふ〜隅々まで調べてみたいねぇ……体の奥までぇ……ふふふ」
「てめぇ……本当にやめろよ。お前相手なら奴は身体を開きかねねぇ」
女相手に貞操の危機まで心配する羽目になるとは。やはり俺の最大の恋敵はこいつだと再認識した。