【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第13章 嫉妬
「あっははははー!!」
悪びれもせず人の部屋で堂々とくつろぎ大口開けて品もなく爆笑するこの女は一応俺の同僚である。
書類を受け取りに来たらしいが、進捗を話せ話せとうるさいので話してやればこのざまだ。
「つまりぃ、リヴァイは彼女がいるのにもかかわらずしばらくは自家発電するしかなくなったとっ!!あはははっ!!」
「うるっせぇな……」
アリスも口は悪いがまだ慎みはあるだろう。奴の口の悪さは地下ならではのやつである。
こいつは決して口は悪くない。ただ恐ろしく慎みと羞恥心が死滅している、というわけだ。アリスも女として終わっている部分は多々あるが、こいつよりはマシだろう。
「恋仲とはいえ、俺たちは兵士だ。……まずは生きて帰らねぇと話にならねぇだろ」
「壁外調査前、じゃなくて後にしたあたりがリヴァイらしいね」
正直前にしようかとは悩んだ。だが弱気になってはいられないだろう。
「俺たちに絶対なんてねぇが、……まあ、あいつなら生きて帰ってくんだろ」
「最近のアリスは前みたいに自分がぶっ壊れるまで、なんて戦い方はしなくなってるからね。訓練見てても思うよ。ガスも刃も消費も抑えるように気をつけてるし、体の動きも前より無駄がない。体力消耗を抑えるように頑張ってるんだろうね」
……こいつ、俺でも気付かなかったことをスラスラと……