【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第12章 捕獲作戦と古城
椅子から立ち上がり、こちらに顔を近づける兵長。
「ち、ちかいです……」
「そうか」
そうかって……、
一歩下がるとソファーに足をぶち当てる。
……下がれない。
「……別に今すぐ突っ込みやしねぇよ」
パッと離れる兵長。下品な表現にはもう慣れつつある。しかし、それでもこの距離は心臓に悪い。
「これから少し忙しくなるからな。……いやまあ、包み隠さず本音を言うなら今すぐにでもぶち犯してやりてぇくらいなんだがな。この間のお預けも食らいっぱなしだし」
「ぶちっ……!?」
なぜ急にそこまでぶっちゃけた。私は兵長から距離をとる。
「……冗談だからそんなに距離をとるな。……まあ8割本気だが」
どっちだ。
「はぁ……アリス、いいか、よく聞け」
「……?なんです、改まって……?」
深呼吸し、言葉を紡ぐ兵長。
「……捕獲作戦後、無事兵舎に帰ったら俺はお前を抱くつもりだ」
「っ……!!」
耳元で囁かれた言葉で、顔に一気に熱が集まる。