【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第11章 少年と優しさ
「アリスさんは調査兵団では、リヴァイ兵長の班員なんですか?」
「まあ、うん」
「すごいですね……俺より若いのに……」
「え」
「え?」
俺より若い?報告書通りならエレン・イェーガーは15歳のはずだ。
ああ、もしかしてこれ……
「……ねえエレン。君には私がいくつに見える?」
「え、ええっと……13歳くらい……?」
うん、そうだよね。
兵長とずっと一緒にいたせいでこの感覚を忘れていた。そうだ、私は並以上に小さいんだった。
「私、18歳」
「え、あああすみません!!俺、失礼なことを……!!」
「いや、まあいいよ……珍しい反応じゃないし……もしかするとエレンと同じ歳かもしれないし……」
15以上であることだけは確実だ。常連さんと出会って年を数え始めてからは12年を過ぎている。当時会話も歩行も問題なくできたためあの時点で3歳以上であったことは間違いないはずだ。
「……?年、わからないんですか?」
「ん?ああ、うん、そうなの。私地下街生まれだから、年齢も誕生日も姓も、よくわからないんだ」
しまった、エレンのアフターケアなのに自分のことを話しすぎているような気がする。