【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第11章 少年と優しさ
「君に敬意を。エレン、これからよろしくな」
本当にボコボコにされてる。思ってた以上だ。私は少年をちらりとみつつ、少年の前に跪くエルヴィン団長に視線を移す。
「は、はい!よろしくお願いします!!」
私はエルヴィン団長の背中を穴があきそうなほど睨みつける。……いっそ貫通すればいい……この悪魔め……。
「なあエレン、」
「は、はい!」
と、いつの間にか少年の隣にどさりと座っている兵長。……すごいビビってる。可哀想に。
「俺を憎んでいるか?」
「い、いえ……必要な演出として理解しています」
わお、すごいな。私だったら普通にキレそう。
「ならよかった」
「(アリス、このあと出番だから用意しといて)」
「(あ、はい。了解です)」
さて出番と言われてもどうしたものか……。