【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第11章 少年と優しさ
「ミケ、わかった?」
「ああ、まあ俺も同じ男だからな。リヴァイの胸中は察する。今頃エレンを必要以上にボコボコにしてるんじゃないか?」
「ありえるっ……あははっ!!」
それアフターケアをする私が大変なヤツだ。あ、結局本買えなかったな……。
「まあ要約すると、多分欲求不満で荒れてるだけだから、アリスが気にしなくてもいいってこと。まあ反動は怖いけどね〜。次2人になった時、今度こそは覚悟しといたほうがいいんじゃない?」
「……ああー……そういう……」
全ての意味を理解し頬に熱が集まる。
「まあアリス泣かせたら許さないとはリヴァイに釘刺してあるから、きっと大丈夫!!」
「ハンジさぁん!!」
ぎゅっとハンジさんに抱きついていると、ミケ分隊長が頭を撫でてくれる。
「人類最強とは、お前も大変な男を選んでしまったようだが……まあ根はいいヤツだ。良くしてやってくれ」
「……はい!」
ほのぼのとした空間の中ハンジさんの腕とミケ分隊長の大きな手を堪能していると、入り口の扉が乱暴に開かれる。
「おいハンジ、救急箱……っておい、何してる」
「「「いえなにも」」」
皆一斉に兵長から目をそらした。