第11章 少年と優しさ

「……アリスとリヴァイはそういう関係だったんだな」

唐突に口を開いたミケ分隊長に私は驚いた。
分隊長、喋るんだ……。

「まあ、そういう関係というか……」

言っていいのか悪いのかわからなかったので曖昧に返事をする。

「別に隠す必要はない。お前からはリヴァイの匂いがする」

「え」

「え！？アリスまさか！？」

ミケ分隊長の爆弾発言によってハンジさんが過剰に反応してくる。

「えっと違うんです！！一線は越えていないというか、その……ギリギリセーフというかアウトというか……」

「なになにー？水臭いじゃないかアリス〜、私にはなんでも話してくれる手はずだろう？」

「は、ハンジさんっ……！！」

ハンジさんにこんな目つきで見つめられては敵うはずもなく、私は昨日の出来事を洗いざらい吐いた。