【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第11章 少年と優しさ
エルヴィン団長とリヴァイ兵長が審議場へ行っている間、私とハンジさんとミケ分隊長の3人は別室で待機とのことだった。
分隊長お二人と私、どう考えても場違いであった。
「アリスは相変わらずエルヴィンの事嫌いなんだね〜」
壁にもたれかかる私の向かいのソファーに座り、楽しそうにそう問いかけるハンジさん。
「嫌いです……というか、毎日天に死の鉄槌をお祈りするほどです」
「あっははっ、こりゃマジもんだ」
マジもんも何も、一度は暗殺も実行した身だ。
「まあでも、リヴァイがいる限りはその殺意も空回りし続けるだろうね〜」
リヴァイ兵長、か……。私は顔が火照るのを感じた。
「そういえばさ〜今朝からリヴァイの機嫌が悪くってさー、どうしたのか聞いたらアリスに聞けって言われたんだけど、心当たりある?」
「あはは〜……知らないでーす……」
私は全力で誤魔化した。