• テキストサイズ

【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】

第2章 悪魔


「シアルもいい部下を育てたものだな」

団長の口からその名前が出た時、私の理性はあっさりと切れた。

「お前が班長の名を口にするんじゃねぇ!!見殺しにしたくせに……、捨て駒にしたくせに!!!」

一度開いた口は止まらなくて、私は続けた。

「そうやって何人もの人間を切り捨ててきたんだろクソ悪魔野郎が!!てメェなんて私がすぐに切り刻んでやる!!」

全てを言い切った後、先に口を開いたのは兵長だった。

「……ほう、」

なんの感嘆符なのか、と私は肩で息をしながら兵長を睨みつけた。

「はは、リヴァイ並みの口の悪さだな。その様子ならうまくやれるだろう」

私の言った言葉は届いたのか否か、この男は意にも返さず涼しい表情。

「……っ……悪魔め……」

「最高の褒め言葉だ。……アリス、君の意志は伝わった。今日は休むといい。明日からはリヴァイ班として訓練に復帰してくれ。活躍を期待している。……リヴァイ、頼んだぞ」

「了解だ。おいチビ女、とっとと行くぞ」

「だから私はチビじゃっ……って、兵長、痛っ……ど、どこつれてくんですか!!」

私は半ば引きずられる形で執務室を出た。
/ 375ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp