【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第10章 ▼前夜▼
正直、もう少し待とうと思っていた。
「んぁっ………やっ………」
以前のこいつは喜怒哀楽の感情にすら差異がなかった。そんな奴に急に恋愛感情を教えるなんて無理があるだろう。
まあ焦っても仕方がない。
ゆっくりと時間をかけて教えるつもりだった。それなのに、
『それってリヴァイがチキってるだけなんじゃないの〜?』
『……黙ってろクソメガネ』
『なにその間は。……本当はヤりたいんでしょー?でもアリスああいう感じだからなかなか手出せないんでしょ〜?もーほんっとにおもしろいn……いっだ!!』
一度外れたリミッターは元に戻らなかった。
「へい、長っ…、も、やめっ……なんか、変っ……です……」
「ああ、それでいい、イけ」
「それでいいっ……てぇ……んぁっ!!」
ビクンッとアリスの身体が震える。
中に入れていた指がキュっと締め付けられ、思い切りそれを抜いてやるとまた小さく身体を震わせる。
「……それが絶頂ってヤツな」
「ぜっ……ちょ……、ですっ……か……はぁっ……」
肩で息をし、呼吸を整えるのもままならないようだ。
俺も平然を装っちゃあいるが、綺麗な灰色の髪を乱し、白い顔を真っ赤にして、青い目には涙を浮かべこちらを見上げるアリスの姿は男としてなかなかにクるものがある。
自然と自らのソレは熱を帯び始め、俺はゴクリと唾を飲み込む。