• テキストサイズ

【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】

第10章 ▼前夜▼


「……お前、ちゃんと女だったんだな」

「ぶん殴りますよ……」

ブラのホックが外され、胸部はひんやりとした外気に晒される。

「ガキだとばかり思っていたが……」

「私とて乙女の端くれですよ……」

ブラウスを脱がされ上半身に纏うのは両腕の痛々しい包帯のみ。
隠そうとした私を、兵長が止めた。

「……痛むか?」

そっと包帯に触れ、兵長は問いかける。

「……いえ、ここ数週間は切ってませんので、大丈夫、です……」

「……ならいい、」

思えば不思議なものだ。あんなにも止められなかった自傷を、ここ数週間は一度もやっていない。班長にあんなに言われても止められなかったのに。いくら怒られても、止められなかったのに。


『アリス………』



「他ごと考えてんじゃねぇ」

兵長の大きな手にやんわりと包み込まれる。その不思議な感覚にビクンと身体が震える。
/ 375ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp