【進撃の巨人】人類最強と死にたがり少女【リヴァイ】
第10章 ▼前夜▼
再び唇にやってきたキスは激しく貪るようなもの。以前教わったハードな方、というやつだった。
呼吸の仕方が未だよくわかっておらず長くもたない。
「ふっ……んぅっ……」
苦しくて、兵長の胸を押すと離れてくれる。
息が切れ肩で呼吸する。頬が熱い。
「……はぁっ……」
「……なあアリス、今更だが、いいか?」
そんな風に問いかけられて、ノーと言える女がどこにいようか。
兵長といると、自分が思った以上に女だったことを思い出さされる。
「初心者、ですが……その、ご迷惑をかけることもあるやもしれませんが、……よろしくお願いします……」
「はっ、何もしらねぇやつを一から穢していくっつーのも、男からしてみれば一興だ」
兵長はジャケットを脱いだ。