第6章 悪夢
いつの間にか寝てた
起きると鳥肌が立つ
こんな恐ろしいことはない
煉獄さんの肩に寄りかかっていたなんて
いや確かに煉獄さんは好きだよ?
ちょっと待って何言ってんの私
だけど申し訳ないじゃん!!
でも騒がしいおかげで気が紛れる
...んでなんで騒がしいの?
「...この話はこれでお終いだな!!」
ん?
私どれだけ寝てたの?
うっすら目を開けると...え?炭治郎さんと善逸さん、伊之助さんがいる...まだ呼吸覚えてるんじゃなかったっけ?
何がお終い?
「起きたか錦少女!」
よかった肩のこと気にしてないみたい
目の前に炭治郎さんが座って、向かい側には善逸さんと伊之助さんが座っている
面をつけたまま寝てたからヨダレの心配はしなくてよかった
2人は呼吸の話をしている
ヒノカミ神楽?は聞いたことないけど
日の呼吸のことじゃないのかなぁ...
父上がよく話してたし
割って入るのはやめとこう
「錦少女と木刀で戦ったが真剣は見てないな! 錦少女の刀は何色なんだ?」
「私のは銀色です」
鞘から抜いてみせる
正直私には灰色にも白にも見えるけど確かに色とは言えない光を放っているような気もする
「銀...」
「すいません参考にならなくて」
「いや、気にしなくていいんだ!煉獄さんもありがとうございます!」
「俺の所で鍛えてあげようもう安心だ!」
本当にこの人面倒見いいな
呼吸によって刀の色が変わるのは知らなかった
じゃあ煉獄さんの刀は赤いんだろうな